SSCC(出荷梱包シリアル番号)
SSCCとは
SSCC (Serial Shipping Container Code: 出荷梱包シリアル番号) は物流単位にシリアル番号を付け、輸送梱包単位を一意に識別することができるGS1識別コードです。例えば段ボールケースを積みつけたパレット単位にSSCCを設定して中身のGTINを紐づけて利用すれば、そのパレットに含まれる段ボールケース1つ1つを検品する必要がなくなるため、主に検品作業等の効率化に役立てられます。(輸送梱包中の製品情報は別途、事前出荷データ等で共有が必要です。)
その他物流分野で活用が期待されるGS1識別コードについては物流で使える!GS1識別コードのページをご覧ください。
SSCCのコード体系
SSCCは、頭1桁の拡張子、GS1事業者コード、シリアル番号、チェックデジットの数字18桁で構成されています。拡張子とシリアル番号は、SSCCを設定する事業者(その輸送梱包単位を作った事業者)が任意に設定します。チェックデジットの計算方法は、GTIN、GLNと同様です。チェックデジットの計算ツール、計算方法の詳細はこちら。
SSCCの利用状況
特にヨーロッパ各国を中心に、SSCCを使った物流ラベルの活用が進んでいますが、日本国内においても、一部の企業からSSCCの活用が広がってきています。
荷主や物流会社が、パレットやコンテナ、ケース等の梱包にSSCCを設定し、SCMラベル等にGS1-128シンボルでバーコード表示し、SSCCをキーとする事前出荷データを納入先に送信します。GS1-128シンボルにデータを表す際にGS1アプリケーション識別子(AI)を使用しますが、SSCCを表すAIは(00)です。納入先では、受領した梱包のSCMラベルのGS1-128シンボルを読取り、SSCCで紐付けされた出荷データを消し込みすることで、検品作業が完了し、検品のために梱包を解く必要がなくなります。
SSCCをGS1-128シンボルに表したイメージ

※シンボル見本は、実寸法ではありません
SSCCを表示した物流ラベルの例
(GS1 Logistic Label Guideline Figure 4-1 より。)

<バーコード表示されているデータ>
- (00)
- SSCC
- (02)
- 物流単位(パレットなど)の中に収納された最大梱包レベルの取引単位(ケースなど)の商品識別コード。 ※常に(00)と(37)と一緒に使用
- (15)
- 品質保持期限日
- (10)
- バッチ/ロット番号
- (37)
- 物流単位に含まれる最大梱包レベル(ケースなど)の入り数
※各AIについて詳しくはAI一覧表参照。
※こちらはあくまで一例です。どのようなデータをラベル表示する必要があるかは、お取引先にご確認ください。