情報志向型卸売業研究会(略称:卸研)
情報志向型卸売業研究会「卸研」とは
卸研は、各業種の卸売業に共通する情報化の課題を中心として研究し、情報志向型卸売業への発展を図ることにより、卸売業の合理化及び近代化を促進することを目的として、1985年8月、通商産業省(現:経済産業省)の指導により設立されました。
設立後、卸の情報化に関するわが国唯一の業種横断的な調査研究ならびに啓蒙活動を行う研究会として、さまざまな研究や提言を行ってきました。
事務局はGS1 Japan(流通システム開発センター)内に置かれています。
正会員 | 準会員 | 賛助会員 | 合計 | |
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会員数 | 21社 | 5社 | 18社 | 44社 |
2024年8月
設立の経緯
卸研設立のきっかけとなったのは、1984年度の通産省委託事業としてGS1 Japan(流通システム開発センター)に設立された「VANの進展等情報ネットワーク化と今後の卸売業のあり方に関する研究委員会」(委員長:田内幸一 一橋大学教授)が研究成果としてとりまとめた「情報武装型卸売業ビジョン」です。
この委員会に参加した卸6業界の経営トップ30名の発意と通産省(現:経済産業省)の支援によって発足いたしました。
最近の研究成果
卸研の研究委員会は、原則として、6月~3月までの毎月1回集まり、会員が自主的に研究テーマを設定し、意見交換、研究を行う場です。
研究内容は卸売業の現場の担当者が必要とする、実務で役立つ内容を扱い、現場に即した検討内容を目指しています。
23年度は、研究委員会参加メンバーからの希望をもとに、「次世代卸売業への変革」をベースに、「次世代に向けた卸売業の物流効率化」「卸売業の協業、共創、次世代卸売業の在り方」「次世代卸売業のDX(生成系AI等)」「次世代卸売業の基幹システム・インフラ基盤・情報セキュリティ」「卸売業の情報システム部門のあるべき姿とリスキリング」「次世代卸売業のデータマネジメント」の6つのサブ・テーマを設定し、6グループに分かれて、検討を行いました。
新規会員募集中 ※詳しくは「入会のご案内」をご覧下さい。
これまでの主な研究内容
- 卸売業としてのGTIN対応
- 中間流通業における国際標準への対応~次世代EDI
- 卸売業における流通情報システム標準化への対応
物流標準化、流通BMSなど - 中間流通業における鮮度管理への対応について
- 卸売業の取り組むべき環境問題
- 卸売業のBCP/BCM
- 新しいITの活用
スマートデバイス、SNS、ビックデータ、クラウド、AIなど - 卸物流の新技術
- 卸売業の軽減税率対応、インボイス対応
- 卸売業の人手不足対応
- 流通BMSの普及推進
- その他、卸研研究委員会で検討した内容が、「流通ビジネスメッセージ標準対応物流ラベル」に反映されたり、「流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)」への「オフライン発注の出荷型モデル追加」や、「納品明細書の標準化」などが、反映されております。
運営体制
総会 | 会員による通常総会・臨時総会を開催。事業内容、その他運営関する重要事項を決定。 |
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運営委員会 | 卸研事業報告・計画、予算・決算等の審議を行う。 |
企画委員会 | 運営全般に関する検討を行う。 |
研究委員会 | テーマ別分科会による研究を行う。 |
2024年度の役員
会長 | 豊永 厚志 | GS1 Japan(一般財団法人 流通システム開発センター) 会長 | |
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副会長 | 医薬品 | 松井 秀夫 | (株)大木 取締役会長 |
食 品 | 國分 勘兵衛 | 国分グループ本社(株) 代表取締役会長 兼 CEO | |
日用雑貨 | 畑中 伸介 | (株)あらた 取締役会長 | |
食 品 | 山本 将毅 | 三菱食品(株) 常務執行役員 IT・デジタル統括 | |
運営委員 | 家庭用品 | 遠藤 浩彰 | 貝印(株) 代表取締役社長 |
家庭用品 | 藤本 久士 | ピップ(株) 代表取締役会長 | |
菓 子 | 小西 規雄 | (株)山星屋 代表取締役会長 | |
日用雑貨 | 中尾 良雄 | 花王グループカスタマーマーケティング(株) 代表取締役 社長執行役員 |
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食 品 | 竹内 孝久 | 旭食品(株) 代表取締役社長 | |
監 事 | 食 品 | 髙嶋 成久 | カナカン(株) 常務取締役 管理本部長 |
食 品 | 奥川 洋介 | ㈱日本アクセス 取締役 常務執行役員 総合企画・ICT 管掌補佐兼 ICT 統括 |
(2024年6月現在)
2024年度の主な活動予定
研究委員会・・・6月から3月まで、開催予定
2024年度の活動予定・検討テーマにつきましては、企画委員や研究委員会参加者の意見を基に、決定する予定です。
流通・物流現場見学・・・年数回開催予定
卸研では、研究委員会などで現場見学を行っています。
最近の見学先(実績)
仙台長町未来共創センター | |
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北海道キッコーマン工場 | |
イズミ広島物流センター | |
コープ東北ドライ統合物流センター | |
キリンビール㈱ | 仙台工場/千歳工場 |
花王㈱ | 堺ロジスティクスセンター/和歌山工場 |
ピップ㈱ | 東関東物流センター |
㈱日本アクセス | 八潮物流センター |
(株)トーカン | 瀬戸低温流通センター |
アスクル(株) | アスクル仙台DMC |
コープこうべ魚崎浜ドライ集配センター/要冷集配センター | |
キユーピー㈱ | 鳥栖工場、五霞工場 |
㈱ときわ商会 | 松戸物流センター |
旭食品㈱ | 四国総合流通センター |
シーエス薬品㈱ | 春日井物流センター、など |
卸研フォーラム・・・年1回
卸研フォーラム・・・年1回 毎年、卸売業の情報交換の場として盛大に開催されます。
2023年度のテーマ:「次世代卸売業への変革」
2022年度のテーマ:「次世代卸売業への変革」
2021年度のテーマ:「日本流通全体最適化への取り組み」
2019年度のテーマ:「人手不足時代の物流現場の効率化」
2018年度のテーマ:「中国の流通やITの最新トレンド」
2016年度/2017年度のテーマ:「2020年に向けた、日本流通全体最適化への取り組み」
各種情報提供
- 様々な媒体による各種情報提供
(会員専用ホームページによる情報提供) - 会報の発行
(各研究委員会、セミナーの内容紹介など) - 各種マニュアルなどの資料作成提供
2023年度 卸研活動状況(実績) | |
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2023年 | |
4月24日 | 第1回企画委員会(GS1Japan会議室) |
6月13日 | 第2回企画委員会(GS1Japan会議室) |
6月17日 | 第1回研究委員会(食情報館) |
7月20日 | 第2回研究委員会(東京文具共和会館) |
8月10日 | 第3回研究委員会(都築電気様会議室/Web) |
8月22日 | 第3回企画委員会(GS1Japan会議室) |
9月8日 | 第4回研究委員会(グループ別会場/Web) |
10月12日 | 第5回研究委員会(日立製作所様会議室/Web) |
11月8日 | 第25回卸研フォーラム2023(明治記念館) |
11月17日 | 第6回研究委員会(グループ別会場/Web) |
12月21日 | 第7回研究委員会 |
2024年 | |
1月12日 | 第8回研究委員会(グループ別会場/Web) |
2月16日-17日 | 第9回研究委員会国内合宿(仙台長町未来共創センター) |
2月21日 | 運営委員会・政策懇談会 |
3月15日 | グループ別検討結果発表会(NSビル(新宿)&オンライン展「リテールテックJAPAN Online」) |
入会のご案内
2024年度(第40期)2024年4月から2025年3月まで
期中入会大歓迎!! 卸の情報化に興味のある方であればどなたでも参加出来ます。
入会申込書はこちら
会員区分
正会員 | 卸売業の情報化に意欲的な卸売業 |
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準会員 | 卸売業の情報化に意欲的で、かつ、年商500億円以下の中小規模の卸売業 |
賛助会員 | 卸売業の方以外で本研究会の目的に賛同し、その事業に協力しようとされる方 |
年会費 (期中入会料金はお問い合わせください)
会員区分 | 卸売業 | 非卸売業 | |
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正会員 | 準会員 | 賛助会員 | |
会費 | 27万円 | 12万円 | 27万円 |
卸研に関するお問い合わせ先
GS1 Japan(流通システム開発センター)内 情報志向型卸売業研究会(卸研)事務局
E-mail : oroshiken@gs1jp.org