EPCIS & CBV
EPCIS入門講座
初心者向けにEPCIS標準の狙いと概要、利用事例、EPCISを用いたサプライチェーン可視化システム構築の考え方を解説する入門講座を開催しています。
EPCIS技術講座 – 基礎編(有料)
EPCIS標準を用いて実際にサプライチェーン可視化の情報システムを設計・開発するのに必要となる、同標準の技術的な内容を詳説する有料講座を開催しています。
EPCIS 標準とは
EPCIS標準とは、モノの移動に関する情報を共有、交換することでサプライチェーンの可視化を行うための標準仕様です。具体的には、次の①②を規定しています。
① 可視化データのフォーマット
② 可視化データを取得・共有するインタフェース
また、語彙についてはコア・ビジネス・ボキャブラリ標準(CBV標準)として標準化されています。
サプライチェーン可視化のためのGS1標準「EPCIS」の考え方
可視化データとは
サプライチェーンの中でどの商品 (What) が どこ (Where) にあるのか、いつ (When) そのビジネス・プロセスが実行されたのか、それぞれの地点で 何が起きたのか (Why) を示しています。 EPCIS 標準を利用してサプライチェーン上の関係者が共通して理解できる形でデータを共有することにより、製造・出荷・入荷・販売プロセスなどの可視化が実現します。
※標準仕様の最新版 EPCIS2.0 では、「商品がどのような状態(How)であったのか」というデータも扱えるようになっています。具体的には、温度を表すセンサデータなどが該当します。
EPCISキャプチャ・クエリインタフェースとは
EPCIS を利用するためには、可視化データを(1)生成して投入する機能と(2)検索・取得する機能が必要です。そのための手順、すなわち API を(1)EPCIS キャプチャインタフェース、(2)EPCIS クエリインタフェースとしてそれぞれ標準化しています。
CBV 標準とは
EPCIS 標準は、データ共有を行う関係者全員が可視化データを同じように理解できるよう共通のデータ値を定義するCBV (Core Business Vocabulary) 標準と組み合わせて用いることが想定されています。
EPCIS & CBV標準仕様リンク
Core Business Vocabulary (CBV) 2.0 (英語)
EPCIS and CBV Implementation Guideline Release 2.0 (英語)
EPCIS and CBV Implementation Guideline 1.2 (日本語参考訳)
※最新バージョンは2.0です。必ず原文 (Guideline2.0) もご確認ください。
可視化データ活用例
- 食品のトレーサビリティ 産地の判定、鮮度管理など
- 資産管理 所在地確認、滞留場所の特定など
- 危機管理 偽造商品対策、リコール迅速化など
- 在庫管理 在庫精度、発注精度の向上など
ここで挙げた例以外にも、サプライチェーン上の各地点で取得した可視化データを組み合わせることにより様々な業務への応用が可能となります。