GTIN設定の基本原則
GTINは、サプライチェーン上にある全ての商品やサービスの取引単位ごとに、他と重複することなく識別・特定ができるように設定します。全ての取引単位とは、単品、中箱(ボール)、外箱(ケース)、パレットなどのことです。
GTINの設定における基本原則は、「1つの取引単位に対して1つのGTINを設定する」です。 2つの異なる商品(単品)や、ある商品の単品とケースのように取引単位として異なるものに、同一のGTINを設定することはできません。
また、1つの取引単位に2つ以上のGTINを設定することもできません。
消費者購入単位(単品)や最小取引単位と、中箱・外箱・パレット等の集合包装では、GTINの設定方法が異なります。
単品、最小取引単位
単品、最小取引単位には、GTIN-13(JANコード標準タイプ)を設定します。
商品の基本的な要素が異なる場合は、別々のGTINを設定します。
具体的な例は下記の通りです。
例 | |
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サイズが異なる場合 | 大袋、中袋、小袋 |
正味内容量(重量、容量、個数等)が異なる場合 | 100g、200g、500ml、650ml |
包装形態が異なる場合 | 袋入り、缶詰、瓶詰 |
色が異なる場合 | ピンク、ブルー、ホワイト |
味が異なる場合 | カレー味、バーベキュー味 |
香りが異なる場合 | ジャスミン、ブーケ |
販売単位が異なる場合 | 3個入り、5個入り、15個入り |
集合包装
集合包装には、入数の違いごとに別々のGTINを設定します。また、従来品と販促品の集合包装を区別する場合や、集合包装の荷姿の違いを識別する必要がある場合(例:カートン包装とシュリンク包装を区別)にも、別々のGTINを設定します。
集合包装に設定するGTINは、集合包装の中に入っている単品のGTIN-13を基にしたGTIN-14(集合包装用商品コード)、または単品のGTIN-13とは異なるGTIN-13(いわゆる不一致型のコード)です。
集合包装の中に入っている 単品や最小取引単位に設定されているGTINを変更したら、集合包装のGTINも必ず変更します。
商品の取引単位とGTINとの関係は、下記のように整理できます。
単品、最小取引単位 |
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GTIN-13 (JANコード) |
集合包装 |
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GTIN-14(集合包装用商品コード) または GTIN-13(JANコード) ※消費者に販売する場合(ケース販売) |
GTINの変更基準
既存の商品に変更を加える場合、または新商品を発売した場合の GTIN 設定に当たって、ブランドオーナーは以下の変更原則(Guiding principles)を考慮すべきです。
GTIN を変更する場合は、必ず下記に少なくとも 1 つ以上当てはまる必要があります。
消費者や取引相手は、変更した/新しい商品を、以前/現在の商品と区別したいと考える。
消費者や取引相手に対する規制/責任開示要件がある。
サプライチェーンに影響がある重要な変更がある(例:商品の出荷、保管、受領方法)。
新しいGTINの設定が必要な具体的な基準については、GTIN設定ガイドライン の「新しいGTINの設定が必要になる10の基準」を参照してください。