GRAI(リターナブル資産識別番号)

GRAIとは

GRAI (Global Returnable Asset Identifier: リターナブル資産識別番号) は、カゴ台車や折りたたみコンテナ、パレットなどの繰り返し利用する資産を管理するためのGS1識別コードです。GS1-128シンボルやEPC/RFID (電子タグ) による利用が進んでおり、物流資材の在庫/所在管理、メンテナンス管理などに活用できます。

その他物流分野で活用が期待されるGS1識別コードについては物流で使える!GS1識別コードのページをご覧ください。

GRAIのコード体系

GRAIは、リーディング・ゼロ、GS1事業者コード、資産タイプコード、チェックデジットの数字14桁で構成されます。加えて、オプションでシリアル番号の設定が可能です。シリアル番号の利用により、同じ物流資材であっても個体ごとの管理を行うことができます。資産タイプコードとオプションのシリアル番号は、GRAIを設定する事業者 (その資産の所有者/管理者) が任意に設定します。チェックデジットの計算方法は、GTIN-14と同様です。計算方法はこちら

GRAIの利用事例

1.自社カゴ台車管理への活用事例

食品を扱う物流企業では、カゴ台車にGRAIを書き込んだEPC/RFIDタグを取り付けて資産として個体管理することにより、管理業務の効率化やコスト削減など、さまざまなメリットが確認されています。

  • カゴ台車管理業務の負荷低減
  • カゴ台車紛失による補充費用の削減
  • メンテナンス時期把握による資産管理の向上

EPC/RFID 導入事例 カゴ台車

 

2.レンタル用の物流資材管理への活用事例

折り畳みコンテナなどの物流資材や仮設資材、介護用品など幅広い物品を扱う日建リース工業株式会社では、全国にある直営の配送センターで運用するレンタル用の農産メッシュボックス・パレット、折り畳みコンテナ、および温度センサー付きGPS トラッカーに GS1 標準コードの一つである GRAI を書き込んだRFID タグを取り付け、出入庫時にハンディリーダで読み取り、管理に活用しています。

  • 返却確認作業の効率化
  • 物流効率化
  • 貸出先でのタグ活用

詳細につきましては、こちらをご確認ください。

事例リーフレット_日建リース工業