GS1データマトリックス

GS1データマトリックスとは

GS1データマトリックスは、GS1のアプリケーション識別子(AI:Application identifier)を利用して、データマトリックスと呼ばれる2次元バーコードシンボル体系で表現したものです。一般的なデータマトリックスと区別するため、「GS1データマトリックス」と呼びます。

GS1データマトリックスシンボル表示例

画像:GS1データマトリックスシンボル表示例

GS1データマトリックスのサイズ

GS1データマトリックスのサイズはモジュール幅によって決定されます。モジュール幅は、シンボルの作成、読み取り装置の対応能力などを勘案し、使用目的などによって定められています。
GS1データマトリックスのサイズについて詳しくは GS1総合仕様書参照

正方形と長方形のフォーマット

GS1データマトリックスには、正方形と長方形のフォーマットがあります。正方形フォーマットには、10 x 10モジュールから144 x 144モジュールまでの24種のサイズがあり、最大で数字3,116桁をエンコードすることができます。一方、長方形フォーマットには8×18モジュールから16×48モジュールまでの6種類のサイズがあり、最大で数字98桁をエンコードすることができます。
正方形フォーマットの方が利用できるサイズの範囲が広く、大量のデータをエンコードすることも可能なので、通常、正方形フォーマットが使われます。

長方形と正方形のGS1データマトリックスシンボル例

画像:長方形と正方形のGS1データマトリックスシンボル例

利用例

アメリカ、ヨーロッパをはじめ海外の多くの国では、医療用医薬品、医療機器などの規制ヘルスケア商品について、GS1データマトリックスの利用が始まっています。

画像:海外の医療品パッケージへのGS1データマトリックス表示例

またPOSレジを通す商品について、商品識別コード(GTIN)に加え属性情報(賞味期限やロット番号等)を表したGS1二次元シンボルを活用する動きが広がりつつあり、一部の国では先行導入が始まっています。当該分野で利用が推奨されている二次元シンボルの一つとして、GS1データマトリックスが定められています。詳細はこちらをご参照ください。

画像:GS1二次元シンボル表示例

段ボールケースへのGS1データマトリックス印字について

GS1 Japanではインクジェットプリンタ等で段ボールにGS1データマトリックスを直接印字した際の、印字品質を検証するプロジェクトを実施しました。
詳しくは こちらをご覧ください。