モバイルで利用する GS1 QR コード紹介
モバイルで利用するGS1 QRコードアプリケーションの概要と利用方法を紹介
GS1 QRコードを使用したモバイルアプリケーションにより期待される効果
- 商品コードとURLとの組合せて表示することで:
①企業やブランドなど大まかな単位で行っていた情報提供から、商品そのものに関する情報ページへの素早い誘導が可能になります。
②同じブランド/メーカーのキャンペーンであっても、「どの商品を購入したお客様が参加しているのか」、「購買商品と年齢や性別の関係」等のデータが取りやすくなり、より有効な情報収集ができるようになります。
- 標準的な商品コードやデータ列を利用することで:
他のシステムやデータベースと連携も可能になります。
- 商品コードより細かい属性情報も、URLとリンクして表示が可能であることで:
ロットやシリアル番号などを利用した情報提供やマーケティングの可能性も広がります。
モバイルにおけるGS1 QRコードの実装について
- シンボルに表示する情報と順序(基本)
GS1 QRコードでは、シンボルの先頭にモード識別子としてFNC1モードを置きます。次に、AIを利用して商品コード、URLを表します。
現在、GS1 QRコードの用途として認められているモバイルアプリケーションでの利用では、商品識別コードと商品関連の情報提供用URLの2つのアプリケーション識別子データを一緒にシンボル化します。
データの順番は、AI(01)(商品コードの数字14桁)+AI(8200)(商品関連 情報やサービスのURL、英数字最大70桁まで)です。URLのAI 定義 8200 ブランドオーナーの指定する商品関連の情報提供URL
X1……X70 (可変長70桁、英数記号使用可能)注1.AI(01)とAI(8200)の組み合わせは必須条件です。
注2.アプリケーション識別子を示すカッコ()は、人の目で見てデータの区切りをわかり易くするためのもので、シンボルには表現しません。
注3.この2つのAIに加えて、他のAIをGS1 QRコードで表すことも可能です。AI(01)GTIN が4912345000057で、+AI(8200)商品URLがwww.dsri.jpの場合のデータを表現したGS1 QRコード
- GS1 QRコードのデータ展開(処理)について
GS1 QRコードでは、データを読み取った後の展開にも一定のルールがあります。
表現データを、以下のルールで展開することが規定されています。-
例:
読取データ: 01049123450000578200www.dsri.jp
↓
データ展開 01049123450000578200www.dsri.jp
↓
URL生成 www.dsri.jp/04912345000057
- 先頭の01を含め16ケタまでが、商品コードと理解する。
- 商品コードが終わった後に続く数字、8200を除き、そのあとのURLデータを先頭に置く。
- URLの終わりに、スラッシュを加える。
- スラッシュの後ろに、読み取り時には先頭にあった16ケタから、最初の"01"を除いた14桁の数字の部分を続ける。
最終的なURL: www.dsri.jp/04912345000057
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- シンボルの選択肢
モバイルのアプリケーションでは、GS1 QRコードもしくはGS1データマトリックスの2つのシンボルから、ブランドオーナーが利用シンボルを選ぶことができます。
問い合わせ先
GS1 Japan(一般財団法人流通システム開発センター)
ソリューション第2部