通信制御手順
日本チェーンストア協会(JCA)は、加盟企業や当財団の協力で、BSC伝送制御手順準拠の標準制御手順(JCA手順)を開発し、これは1982年7月に、通商産業省(現 経済産業省)により流通業界全般の標準通信手順J手順として制定されました。
流通情報オンラインデータ交換システムバージョン2(無償提供資料)
その後JCAは、OSIモデルの一つであるMHSを採用し、取引先データ交換標準手順(JCA-H手順)を開発し、当財団の協力で流通業界の標準通信手順として提案し、92年3月、通商産業省より国内標準H手順と命名され、普及促進を当財団が担当することとなりました。さらに、オープンシステム対応(TCP/IPの追加)等仕様を追加しました。
また、現在はインターネットを利用した新たなEDIとして流通BMSが開発され、S-S(サーバ-サーバ)手順としては、国際標準である「ebMS」と「AS2」を採用し、C-S(クライアント-サーバ)手順としては、国際標準技術であるSOAP-RPCを使用した「JX手順」(J手順で提供されていた通信制御の最低限の機能をインターネット上で利用できるように設計)を開発し公開しています。詳細については、流通BMS協議会のホームページを参照願います。
J手順とH手順の機能比較
手順 | 適用回線 | 通信速度 | 漢字伝送 | 新機能 |
---|---|---|---|---|
J手順 | 電話回線 DDX回線 |
2,400bps 9,600bps不可 |
不可 | - |
H手順 | ISDN回線 専用回線 |
64kbps | 可能 | ・同報機能 ・電子メール機能 ・可変長データ転送機能 |